まず、現場を知っているからこそ
ここは、はっきり言います。
日本語学校は教育機関です。
日本に入国するための手段ではありません。
しかし現場では、こんな言葉が使われています。
●「日本語はネパールでそんなに勉強しなくていい」
●「面接はないから大丈夫」
●「とりあえずCOEが出れば日本に行ける」
これを言っているのは、
ネパール側のコンサルタンシーだけではないんです。
日本の日本語学校側がそう案内しているケースもあります。
そしてその言葉が、そのまま学生に伝わる。
結果、何が起こるか?!
ネパールでは「みんなの日本語」8〜10課程度で留学申請に入る。
申請が終われば勉強は止まる。
COE(在留資格認定証明書)が出るまで数か月、積み上げは止まる。
来日する頃には、ひらがなもカタカナも綺麗に忘れる。
そして日本語学校の授業が始まる。
自分の名前さえも
ひらがな、カタカナで書く事ができない。
当然、ついていけない。
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現行の日本留学基準
現在、日本語学校への留学(在留資格「留学」)の基本要件は次の通りです。
・12年の学校教育課程を修了していること
・母国で150時間以上の日本語学習歴、またはJLPT N5相当の合格
150時間。
1日3時間勉強しても約50日。
約2か月にも満たない時間です。
※N5は、日本語の超基礎レベル。
ひらがな・カタカナ、簡単な文法理解程度。
この基準で日本に来て、
本格的な日本語教育を受ける。
本当に十分でしょうか?
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現場で起きていること
さらに深刻なのは、
ネパール国内で13課・14課・15課さえ正確に指導できない先生が日本語を教えているということ。
【だいたい「て形」は教える事できない。】
基礎が曖昧なまま送り出される。
これは個人の努力不足ではありません。
構造の問題です。
もちろん、すべての学校がそうではありません。
きちんと面接を行い、
筆記試験を実施し、
来日前も学習を継続させ、
真剣に学生の将来を考えている学校もあります。
だからこそ、入口を甘くする構造が、
真面目な学校まで巻き込んでしまうことが問題なのです。
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私の提案
最低学習時間を300時間以上に引き上げること。
もしくは、
・JLPT N4合格
・JFT-Basic合格水準
を来日前の必須基準にすること。
これはハードルを上げたいのではありません。
学生を守るためです。
基礎がある状態で来日すれば、
・授業理解が進む
・自信が持てる
・アルバイトに依存しすぎない
・進学・就職の可能性が広がる
結果として、日本語学校全体の質も上がります。
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入口を甘くして数を集める構造は、
いずれ必ず破綻します。
短期的には学生数は増えるかもしれない。
しかし長期的には信頼を失う。
在留審査は厳格化され、
真面目に取り組んでいる学校まで影響を受ける。
日本語学校は、入国のためのVISAではない。
未来をつくる準備期間です。
制度も、送り出し側も、受け入れ側も、
本気で向き合う時期に来ているのではないかと思っています。


